全国初!障がいの表記が変わる?「障害者」→「障碍者」へ
ついこの間、宝塚市が公文書の表記で「障害者」という表記を「障碍者」という表記に変えることを4月から決めたという記事が毎日新聞で公開されてました。
「障害」の「害」は悪いイメージがある?
「害」という表記は弊害とか危害を加えるとか、
有害物質だとか公害とかいう悪い印象を受けるから、
「障がい」とひらがな表記で使用するという活動が
平成20年ごろより使用されてきました。(大阪府)
ですが、実際のところ、公文書や新聞、学会記事などでも
障害という文字がひらがな表記になっていないということは
多々気になってはいました。
そんな中、実は公共電波のNHKでは「障害者」という文字を
使い続けているということをご存知でしたでしょうか?
NHKが「障がい者」ではなく「障害者」を使いつづける理由
NHKは『「障害」はその人自身ではなく、社会の側にある。障害者=社会にある障害と向き合っている人たち、と捉えている』と書かれています。
公的な電波に乗せる文章で、
言語を統一しようという活動の中で
独自路線を行くというのは
なかなかの信念がないと難しいですね。
いろいろなバッシングがあったのではないでしょうか?
ですが、それぞれの思いや考えがあって
その表記を使い続けているのでしょうが
公文書として表記の変更を決めた宝塚市は
全国初らしいですね。
「害」を「碍」に変えた理由とは?
障がい者スポーツの促進にスポットを当て、
否定的なイメージのある「害」の字とは違う表記の検討を
政府に求める決議を行いました。
「碍」は「融通無碍」の「碍」。
この言葉は妨げるという意味であり、
それ自体にマイナスのイメージはないそうです。
もともと「障害」という言葉は当て字で、
戦前までは障碍という言葉を使っていたようですね。
新しい文字は浸透するのか?
障碍者という文字を使用することで、
社会はこの文字を使うようになるのか?という疑問が
やはり出てくると思うのですが
意外と使い始めれば使えるものです。
漢字変換をパソコンで行うと障碍者と簡単に出ます。
ですが、それを読めるか?と言われると
まだまだ浸透していないから厳しいように思います。
そもそも「書け」と言われるとかける気がしません。
どちらかというと書くならひらがな表記が一番楽ですしね。
でもこのような活動が公文書の中で使われるようになって
社会に浸透してくればいいなと思っています。